ciao!ゴリラ先生です。
今日は、教員採用試験に向けて、いつまでに,どんな準備をしておくと良いのかをお話しします。
【この記事を読むと】
- 教員採用試験までのおおよそのスケジュールの立て方がわかる。
- 対策や準備の始め方、始める時期がわかる。
- いつ、何をするべきかわかる。
- 教員採用試験に向けて、やる気が出る。
教員採用試験は、7月ごろから1次試験が始まる自治体がほとんどです。
最近の傾向として、1次試験は筆記試験が中心、2次試験以降は面接試験が中心となる自治体が多いように感じます。
多くの方は、1次試験に控える筆記試験に向けての勉強に真っ先に取り組みます。
しかし、実際、1次試験が終わってからや試験日が近づいてから面接練習や模擬授業練習に取り組むようでは、はっきり言って時間が足りません。
近年の教員採用試験は『人物重視』と言われています。
つまり、筆記試験の点数よりも面接試験の点数の方が重視されやすい傾向にあるということです。
そうは言っても、
「筆記試験で点数が取れないと次に進めない。」
「学力が心配。」
という方もおられると思います。
そこで今日は、教員採用試験にむけての準備・対策をするにあたってのざっくりとしたスケジュールを提案します。
「先生になる夢を叶えたい!」「計画的・効率的に対策していきたい!」という方は、ぜひ最後まで見ていってください。
〈ゴリラ先生ってどんな人?〉
- 教員採用試験現役合格(大阪府・愛知県) 小学校教員歴7年間
- 教採志願者に面接練習を行い、多くの合格者を輩出
- 2022年8月~教採面接対策を個人事業として開業
- 初月から50名を超える方と面接・模擬授業・場面指導対策を実施
- 一般企業への転職希望者とも面接対策を行い、大手人材会社への転職を成功させた実績有り
準備・対策スケジュール
ここでは、教員採用試験に向けて計画的に準備・対策ができるように、おおよそのスケジュールを提案するよ。
ちなみに、ここでいう(〇割)っていうのは、かける時間の割合ではなく、より意識的に重きを置く割合だよ!
~12月 徹底した自己分析
人物重視といわれている近年の教員採用試験。
ここで大切になるのが徹底した自己分析です。
自己分析とは、自分の能力や個性,性格を分析し、教育観や目標,適性などを明確にする作業です。
自己分析が十分にできていると、基本的に面接で聞かれる質問に対し、回答に困る場面というのはほとんどなくなります。
そして、十分に言葉を選りすぐって、自分という商品の魅力をPRすることができます。
また、一つひとつの回答に説得力が生まれたり、他の質問に対する回答などから一貫性が感じられたりします。
年明けごろから実践的に面接練習に取り組んだり、具体的な回答を考えたりするためにも、年内に自己分析を徹底して行っておくことは必須です。
1月 情報収集
きっと試験概要や実施要項などが正式に発表されるのは3月~4月ごろだと思います。
しかし、3月や4月から情報収集をしているようでは、過去に試験を受けたことがある方からは大きく後れを取ることになります。
遅くとも1月中には、インターネットやSNS等を駆使して、過去の出題や傾向などを徹底的に調べておきましょう。
例年、昨年度実施までの内容と大きな変更されるところはあまりありません。
仮にあったとしても、それは4月ごろに正式に発表される実施要項で確認すればよいのです。
教員採用試験に向けては長期戦です。
情報を制する者は、長期戦を制します。
特に模擬授業の方法やテーマ、実技試験の項目、小論文や集団討論のテーマなどは、自治体によって特性があります。
早くから調べておくようにしましょう。
また、可能であれば、個人面接で実際に聞かれた内容なども仕入れられるといいなと思います。
2月~4月 筆記の勉強(3割)&面接練習(7割)
自己分析を終え、受験予定の自治体についての情報を集めたら、ここから本格的に実践的な対策・準備を進めます。
私は、まずは面接対策に重点を置いて取り組むことをおすすめしています。
なぜなら、筆記の勉強については個人で行えるので時間的にも自由がありますが、面接練習をなると相手が必要です。
また、一日の間に長時間にわたってや何度も実際に面接練習をするのは難しいと思います。
だからこそ、友達や他の方と面接練習をする時間をより有意義な時間にするための十分な準備が必要だと思います。
ですから、予想される質問に対する回答を考えたり、自己PRや志望動機といった確実に聞かれる質問に対する回答を準備することに重きを置いて取り組みましょう。
そして、友達や協力してくれる方と予定を合わせて、実際に面接練習をしてみましょう。
もちろん、筆記の勉強も欠かさず行います。
目安としては、4月末までに参考書は一通り完読、問題集は2周以上はしておきたいですね。
4~6月 筆記の勉強(5割)&面接練習(5割)
この頃には、願書の申し込みを行う時期です。
いよいよ一次試験までのカウントダウンが始まり、気持ち的にも焦り始める時期です。
ほとんどの自治体で、1次試験には筆記試験があります。
これまでは面接対策に重きを置いてきたところを、少し筆記試験にむけての本格的な準備に差し掛かります。
先ほども述べたように、筆記の勉強については時間の自由が利きます。
今までより少し勉強時間を増やしたり、苦手な項目だけにフォーカスして勉強したりと、工夫をしながら取り組んでいきましょう。
また、この時期からは過去問にも取り組み、自分の今の実力を計ったり、問題の傾向をつかんだりすることも有効だと思います。
しかし、これまで通り面接練習は必ず続けるようにしましょう。
何度も練習したり回答を考えたりすることで、あなたの魅力が伝わる話し方や言葉を見つける大切な時期です。
うまく筆記と面接との時間のバランスを取りながら進める最も大切な時期と言えるでしょう。
7月 筆記の勉強(7割)&面接練習(3割)
いよいよ一次試験が始まります。
先ほども述べましたが、1次試験では、ほぼ100%筆記試験があります。
ですので、より筆記試験に重きを置いた時間を取りましょう。
いくら人物重視とはいえ、筆記の点数があまりにも低いようでは採用されることはありません。
最低限合格ラインに乗るためにも、徹底して勉強をしていきましょう。
合格の最低ラインは、各自治体や年度によって様々ですが、おおよそ5割以上だと大丈夫かと思います。
ただ、今述べた5割以上というのはあくまで私の主観であり、最低ラインです。
決して安心できる点数ではないので、ご注意ください。
もちろんこの間も面接練習は続けます。
1次試験でも面接試験(集団討論等も含む)が行われる自治体はたくさんあります。
もしご自身が受験される自治体の一次試験に面接試験がなかったとしても、2次試験はすぐにやってきます。
ですので、並行して準備を進めていく必要があります。
8月以降 筆記の勉強(1割)&面接練習(9割)
8月以降には2次試験や3次試験に突入していることでしょう。
いよいよ人物重視の面接試験が始まり、試験官によってより細かに分析されます。
また、2次試験では、模擬授業や場面指導など、より実践的な面接試験が含まれることが多いのも特徴です。
場面指導や模擬授業では、知識や考え方だけでなく、スキルも必要になります。
ですので、かなりの練習量と対策にかける時間が必要になると思います。
2次試験以降も筆記試験がある場合は、対策にかける時間のバランスをとるのが非常に難しくなると思いますが、やはり私は面接対策に重点を置いて取り組むべきだと考えます。
筆記の点数はそこそこ狙い、面接の点数は高得点を目指すことをおすすめします。
余談ですが、私は大学4年生時に大阪府と愛知県を受験しました。
それぞれの筆記の点数は、
- 大阪府は6割
- 愛知県は3割(笑)
でした。
それでも両方ともの自治体から合格通知をいただきましたので、『人物重視』という言葉が納得できます。
思い切って面接対策に振り切るのも一つの手だと思います。
2つのデッドラインを作る
だいたいのスケジュールはわかったよ!
この通りに対策をしていったら安心だね!
今紹介したのは、見通しをもつためのスケジュールだよ!
これで安心したらダメ!
大事なのは「2つのデッドライン」を明確にすることなんだ!
これまで、教員採用試験に向けて、ざっくりとしたスケジュールを提案してきました。
しかし、これでは多くの場合失敗します。
なぜなら、”いつから始めるのか”が明確ではないからです。
「〇月ごろから…」、「〇月ごろまで…」では、というおおよその基準は、見通しを立てるためには有効ですが、行動には向いていません。
「〇月ごろ」は、その前後も含め多くの日数が「ごろ」だからです。
行動して結果を出すには、「〇月〇日から始める。」、「〇月〇日までにする。」という2つのデッドラインを決める必要があります。
始まりのデッドライン
何事も多くの場合、締め切りや終わりの日は明確に設定されています。
レポートの提出、書類関係、様々なものが締め切りが明確です。
教員採用試験においても同じです。
試験日という締め切りが明確にあります。
しかし、多くの人が「始まりの日時」については設定しません。
誰からも指定されていないし、「当日に間に合うように帳尻合わせができる」と考えるからです。
それでは計画的・行動的ではありません。
「2月1日から、一日に筆記試験の勉強を5時間、面接対策と練習を2時間する。」
「4月1日からは、一日に教職教養を3時間,教科を4時間以上勉強する。」
「5月1日から、過去問解き始める。」
など、具体的に始める日時を設定しましょう。
終わりのデッドライン
こちらは比較的設定しやすいと思います。
少なくとも、試験日という決定的なデッドラインがあらかじめ設定されているからです。
しかし、計画を立てて取り組んでいく以上、各スケジュールでの終わりの期日は明確に守らなければいけません。
各スケジュールでの終わりが伸びてしまうと、次の始まりに支障をきたすからです。
具体的には、
「2月28日までに、参考書を読み切って、問題集を一周終わらせる。」
「5月31日までに、過去問5年間の平均を6割以上の点数をとれるようにする。」
などです。
まとめ
今日は、教員採用試験に向けた計画的な準備方法についてお話ししてきました。
教員採用試験は長期戦です。
近年では、1次試験では筆記,2次試験では面接、と試験内容がはっきり分かれている自治体もあります。
ですので、より一層の計画性と適切な準備や対策が必要になってきます。
いかに計画的に万全の対策を講じて、本番を迎えることができるかが肝になります。
- 年内に自己分析を行う
- 年明けごろから、受験する自治体や試験内容等について徹底的に情報収集をする。
- 初めは面接練習や教育観を明確にすることに重点を置きながら、筆記試験の対策にも少しずつ取り組む。
- 筆記試験の日程が近づくごとに、筆記試験に重点を置いた対策にシフトしていく。
- 筆記試験が終わり次第、全力で面接練習に取り組む。
もちろん、
「学力に不安のある人は早くからより多くの時間を筆記試験の勉強時間に充てる」
「学力にある程度自信がある人は面接練習に多くの時間を割く」
など、人によって取り組み方は違うと思います。
また、他にも小論文試験や実技試験、集団討論などの試験内容もあり、それに向けた対策を行う必要がある人も多くいると思います。
しかし、どっちにしろ行動は早ければ早いほど良いのです。
始まりと終わりの2つのデッドラインを明確に立てて、対策や準備に取り掛かりましょう。
さて、このブログを読み終えた瞬間から、早速自己分析を始めましょう。
終わりに
私は現在、教員を志す方への支援をすることを主な活動として行っています。
教採対策コーチとして一緒に計画を立てたり、支援をしたりといった活動をしています。
2022年8月に個人事業を開業し、初月から50名を超える方と面接・模擬授業・場面指導対策などを行ってきました。
また、マンツーマンで対話を繰り返しながら、自己分析から一緒に行ってきた人もいます。
あなたの「先生になりたい!」という夢を全力で応援・サポートさせていただきたく思います。
一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
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