ciao!ゴリラ先生です。
前回の「あなたの貯金下手を解消?誰も教えてくれなかった再現性の高いお金の貯め方」に続き、今日もお金の話(増やす編)をしていきます。
まず大前提として、資産運用を始めるのは、生活費の6~12か月分の生活防衛資金が準備出来てからです。
いざという時のための最低限のお金がない中で資産運用を始めてしまうと、せっかく運用しているお金を引き出さなければいけなくなります。
今回お話しする資産運用の話は、最低限の貯蓄ができている方に実践していただくためのものです。
生活防衛資金が準備できていない方、まだ前回の記事を読まれていない方は、まずはそちらをご覧ください。
教員は他の企業と比べても決して給料が多いわけではありません。
その上、副業をすることは法律で禁止されている(一部を除く)ため、給料とは別の収入源を作ることが非常に難しいのが現実です。
だからこそ、自分でしっかりと管理をしなければいけません。
そこで今日は、再現性の高いお金の増やし方(資産運用)を紹介していこうと思います。
「資産運用に興味がある。」「老後の資金について今から考えたい!」「手堅く資産運用に挑戦してみたい!」という人は、ぜひ最後まで見ていってください。
〈ゴリラ先生ってどんな人?〉
- 教員採用試験現役合格(大阪府・愛知県) 小学校教員歴7年間
- 2020年より資産形成に興味を持ち、お金に関する書籍を累計50冊以上購読
- 勤務校にて授業で金融教育・金融情報を小出しに取り入れ、児童・保護者から感謝の声多数
- 楽天証券にて資産運用(つみたてNISA、インデックス運用)歴約2年(2022年09月現在)
- 2022年09月、FP3級試験受験(自己採点の結果合格確定)
資産運用でお金を増やす
お金を増やす?
教師って副業が禁止されているのに、どうやって増やすの?
ここで言う「増やす」は、資産運用のことだよ。
株式投資をして、お金に働いてもらうんだ。
投資か…。
なんだか危ないイメージがあるなぁ。
僕ギャンブルはあまりしたくないんだよ。
株=ギャンブル の認識は間違えているんだ。
投資が危ないのではなくて、危ない投資家がいるだけだよ。
まずは株式投資が何なのかから話そうか。
これからは、資産運用についてお話します。
「株=危険」と捉えている人もまだ多いようですが、そんなことはありません。
株式投資が危険なのではなく、危険な株式投資家がいるのです。
まずは、株式投資をする上でのリスクと知っておくべき言葉についてお話します。
忘れてはいけない4つのリスク
資産運用・株式投資をすることはリスクが伴います。
過去のデータ上では長期で見ると、正しい投資先に正しい方法で投資をしていれば資産は右肩上がりに上昇しています。
しかしこれはあくまで過去の話です。
資産が目減りする可能性があることを忘れてはいけません。
では、具体的にどういったリスクがあるのかを見ていきましょう。
- 価格変動リスク →値下がりして、元本割れをする可能性がある。
- カントリーリスク →戦争などによって、業績が極端に悪くなる可能性がある。
- 信用リスク →国や会社が破綻する可能性がある。
- 為替リスク →為替市場(円安・円高など)によって資産が上下動する可能性がある。
他にもリスクはいくつかあります。
これらのリスクがあることを知っていて投資するのと、知らずに投資するのとでは、その後の行動が大きく変わり、資産運用の結果にも大きく影響します。
大切なのは、リスクがあることを理解することです。そして自分の許容範囲でのリスクをとることです。
もう一度言います。資産運用・株式投資をすることはリスクが伴います。
一時的に資産が目減りすることもあります。ただし、”一時的に”です。
株価の変動を気にせず、長期的な視点で保有しましょう。
適正なリスクを取り、手堅く資産運用していきましょう。
最低限知っておくべき言葉一覧
今回紹介する資産運用について、最低限理解しておいてほしい言葉は以下の通りです。
- 証券口座→投資をするために必要な口座。日ごろの貯蓄で使っている銀行口座とは別で開設する必要がありますが、口座開設や管理費は無料で行えます。ちなみにおすすめは「楽天証券」か「SBI証券」です。
- 投資信託(ファンド) →各投資家から資金を集め、集まった資金で専門家が投資する商品。その運用成果に応じて、各投資家に分配される仕組み。
- インデックス・ファンド →「S&P500」(後で詳しく解説します)や「日経平均」などの指数に連動して、同じような値動きを目指すファンド。手数料が安く、低価格から多くの企業に広く分散することになるので、個別銘柄に比べてリスクが低いのが特徴。
- 目論見(もくろみ)書 →購入しようとしている投資商品が、どこに投資しているのかやその目的は何か、手数料についてや推移などについてなど、重要事項が書かれたもの。投資商品を購入する前に必ず確認するもの。
- 買付手数料 →投資信託を購入する際に、証券会社などに支払う手数料。優良なファンドには無料のもの多く、「ノーロード」と呼ばれる。(ちなみに後述するおすすめ銘柄はすべて無料)
- 運用管理費用(信託報酬) →投資信託の運用・管理にかかる手数料で、日々差し引かれるもの。目安として、0.5%未満の商品を選びましょう。できれば0.2未満を選びたい。(ちなみに後述するおすすめ銘柄はすべて0.2未満)
- ドルコスト平均法 →定期・定額買い付けする投資法。定額にすることによって、株価が高い時には少しだけ、株価が低い時にはたくさん買うことになるので、リスクヘッジになる。
この他にもたくさんの用語がありますが、上記の言葉さえ分かっていれば、とりあえず手堅い資産運用を始めることはできます。
資産運用は何より始めるタイミングが大切です。
タイミングは早ければ早いほどいいので、まずは最低限の知識とお金で投資を始めましょう。
そしてそれから、もし興味があれば少しずつ勉強していけばいいのです。
国の優遇制度を利用しよう
投資に優遇制度なんてあるの?
NISAやiDeCoって聞いたことはない?
あれは、個人の資産形成を応援するために、国が準備した税金優遇制度なんだ。
より手堅い資産運用をするために、まずは国が準備した税金優遇制度を使って投資を始めましょう。
NISA・つみたてNISA
「NISA(ニーサ)」とは、株式・投資信託の税金優遇制度です。
NISAとつみたてNISAは、どちらか1つしかできませんので、目的や資産状況などによってご自身で選ぶ必要があります。
それぞれの違いは下の表をご覧ください。
NISA
NISAの方が投資の自由度が高いです。通常の買付と積立の両方で運用できるほか、投資信託だけでなく株式も選べます。
配当金や株主優待目当てに少量の株式を保有したいと考えている人は一般NISAが向いています。
つみたてNISA
一方、つみたてNISAは、非課税期間が20年と長く設定されています。
上限枠は年間40万円と低く設定されていますが、それでも1ヶ月あたり3万3,333円投資することができます。
長期的な資産形成を目的としている人や投資初心者には良い制度です。
つみたてNISAの対象商品は、金融庁が長期の積立・分散投資に適していると認めたもののみに限定されています。
選択の幅が小さいですが、それは投資初心者にとってはメリットでもあります。
あらかじめ国によって厳選されている優良商品のみとなっているため、安心して選ぶことができます。
もちろん、NISA・つみたてNISAともに、途中での売却や上限未満額の投資も可能です。
なお、NISA・つみたてNISAをご利用の際には、「NISA口座」を開設する必要があります。
iDeCo
iDeCoは「個人型確定拠出年金」のことで、自分で運用商品を選び運用する年金制度です。
iDeCoの大きなメリットは、①運用益が非課税(NISAと同じ)②掛け金(投資したお金)が全額所得控除になることです。
掛け金が全額所得控除の対象となることで、稼いだ額が多ければ多いほど払う金額が大きくなる住民税・所得税を抑えることに繋がります。
しかしiDeCoはあくまで年金制度であるため、原則として60歳まで引き出すことができません。
また、NISAとは違い、口座管理手数料等がかかります。
税金優遇のメリットに比べれば大きな額ではありませんが、あらかじめ確認しておきましょう。
上記の優遇制度のなかでも私がおすすめするのは、つみたてNISAです。
国が厳選した優良ファンドに、税金の優遇を受けながら資産運用ができます。
また、上述した「ドルコスト平均法」がほぼ自動的にできます。
資産運用初心者は真っ先に行うべき投資だと思います。
おすすめの銘柄3選
ゴリラ先生がおすすめするのはこの3つ!
ちなみに私は「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」を買っているよ!
eMAXISSlim米国株式(S&P500)
これは、私も主な投資先として購入を続けています。
Apple、Microsoft、Amazon、Tesla、Alphabet(Google)など、ご存じの超有名企業を中心に、アメリカ優良社500社に連動するインデックス・ファンドです。
アメリカは世界経済の中心です。
アメリカに集中投資することで、他の国に足を引っ張られず最大のリターンが期待できる投資先です。
また、500社の中でも特に業績を上げている企業から順に比率が高くなっており、Apple、Microsoft、Amazon、Tesla、Alphabet(Google)など、世界中から愛され、これからも成長が見込める大企業の比重が大きくなっています。
これら有名企業のほかにも、きっとこれからも世界経済の中心となる企業はアメリカから生まれることと思います。
アメリカが戦争に負けたりする以外に、アメリカ経済が破綻する未来は今のところ考えにくいので、私は米国株に投資をすることをおすすめします。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
こちらも米国株のインデックス・ファンドです。
S&P500は上述した通り、アメリカの上位500社に投資をするインデックス・ファンドでしたが、こちらは、アメリカのすべての企業の指標に連動することを目指すインデックス・ファンドです。
もちろんApple、Microsoftなどの大企業も含まれます。
S&P500との違いは、500社か全社かという点ですので、はっきり言って運用指数にも大きな差はありません。
どちらを選ぶかは好みの問題と言えるでしょう。
eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)
こちらは、全世界に投資するインデックス・ファンドです。
全世界とはいえ、比率は先進国に約89%、新興国に約11%となっており、下のグラフをご覧になればわかるように、アメリカが60%以上を占めています。
ですので、先ほど紹介した2つのファンドとも、さほど大きな差はありません。
場合によっては、約11%の新興国に目覚ましい経済発展がみられると米国株投資よりも高いリターンが見込めます。
また、世界経済の成長に投資するなら、全世界株が妥当だという意見もあるかもしれません。
上記の3つのファンドは、どれを選んでも手堅い投資先と言えます。
また、3つのなかでも大きな差はないので、この3つで迷う必要もありません。
どれを選んでも合格点以上の成果は見込めると思います。
私がこの中でもS&P500を投資先に選んだのも、「なんとなくアメリカ」といった感じです。
アメリカを信じて「S&P500」もしくは「全米株式」にするか、世界経済の発展に期待して「全世界株式」にするか、どちらでも構いません。
迷っている時間がもったいないので、じゃんけんでもして決めてしまいましょう(笑)
大切なのは、早く始めることです。
これをすると危険!”初心者手出し無用!”一覧
冒頭にお話しした「危険な投資家」にならないために、絶対にやってはいけないこととその理由をいくつかお話しするよ。
ここでは、資産運用をするにあたって危険性の高い、やってはいけないことを一覧にしました。
再現性高くお金を増やすために、以下のことに気をつけましょう。
- デイトレード・FX(外貨証拠金取引) →超短期で売買を完了させて、利鞘を得る取引。この取引で成功するのは、限られた運のあるほんの一握りの人だけ。この上ないギャンブル。長期の資産運用とは正反対。
- レバレッジ商品 →2倍・3倍・4倍と値動きの激しい投資手法。少ない資金で大きな利益が得られる可能性がある。しかし、2倍・3倍・4倍の値動きが激しく影響されるのは、損失が出た時も同じ。非常にハイリスクの投資手法。
- 手数料の高いファンドの購入 →ぼったくりファンドとも言えます。必ず購入前に相場に合った手数料かどうかを確認しましょう。
- 仮想通貨 →未だ不明点が多すぎる。また、乱高下が激しい側面から、着実な資産運用には向かない。
- 株価を見てこまめな売買 →長期投資は、10年20年といった長い視点で資産を形成していくもの。直近数日~数か月の上下動に惑わされるものではない。経済の発展を信じて待ち続けるもの。今日おすすめしている資産運用においては、株価を確認する必要がない。
- ポンジ・スキーム →昔からある投資詐欺。相場を大幅に上回る高配当や投資条件を提示し、ある程度の資金調達を終えると消えていなくなる詐欺の手法。相場を知ることが大切。※投資で期待する年利回りの相場はせいぜい4~7%程度。投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットでさえ22%と言われている。それを頭に入れておきましょう。
まとめ
今日は、資産運用でのお金の増やし方についてお話してきました。
再現性の高いおすすめの資産運用はシンプルな方法です。
0,生活防衛資金の準備(生活費の6~12か月分)
1,国の優遇制度(つみたてNISA、iDeCo)を使う
2,毎月定額積み立て(ドルコスト平均法)で米国か全世界のインデックス・ファンドを購入する
3,株価は見ない。徹底的なバイ&ホールド
おすすめ商品は、以下の3つです。
- eMAXISSlim米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)
これらインデックス・ファンドへの投資は、世界経済の発展に期待しながら長期的に見守るものです。
もちろん投資にはリスクがありますので、確実に右肩上がりに増える保証があるものではありません。
しかし過去のデータからは、一時的に大幅な下落(第2次世界大戦・リーマンショック・ITバブル・コロナショック等)はあったものの、20年を超える長期でみると、株価は回復し大幅な上昇を繰り返しています。
目先の株価の上下動に惑わされず、世界経済の発展・成長を信じて、長期の目線で株を保有することが一番の安全策だと考えます。
20年後、30年後の長期の資産形成のために、正しい商品を購入し、バイ&ホールドを徹底しましょう。
終わりに
私は現在、教員の方向けにキャリアコーチングをしています。
私は、キャリアとは、仕事の経歴や将来だけでなく人生そのものと捉えています。
その人生を豊かなものにするためには、お金は必須です。
あなたの人生が、より豊かなものとなるよう全力で応援・サポートさせていただきたく思います。
一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
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