ciao!ゴリラ先生です。
近年、人物重視の採用が主流となってきている教員採用試験。
「面接対策が合否のカギだ!」 「まずは自己分析を徹底的に!」
と言われますが、
「自己分析って具体的に何をしたらいいのかわからない。」
「自己分析って何なの?」
「私のしている自己分析って正しいの?」
という不安や疑問、悩みを持つ方も多いと思います。
そんな方に向けて、今日は”自己分析”に特化した内容をお話します。
先生になる夢を叶えたい!というアツい思いを持っているあなた!ぜひ、最後まで見ていってください。
〈ゴリラ先生ってどんな人?〉
- 教員採用試験現役合格(大阪府・愛知県) 小学校教員歴7年間
- 教採志願者に面接練習を行い、多くの合格者を輩出
- 2022年8月~教採面接対策を個人事業として開業
- 初月から50名を超える方と面接・模擬授業・場面指導対策を実施。
- 一般企業への転職希望者とも面接対策を行い、大手人材会社への転職を成功させた実績有り
自己分析ってなに?
そもそも自己分析って何なの?
自己分析っていうのは、読んで字の通り「自己」を「分析」するんだよ。
幼少のころから人生を振り返ったり、何度も自分に問いかけたりすることで、自分の思いや目指すビジョンを明確にするんだ。
なんだか大変そうだな。
どうしてそんなことしないといけないの?
自分の思いや目指すビジョンを明確にすることで、一つ一つの回答に一貫性が生まれるんだよ!
また、今まで気づかなかった自分の強みやセールスポイントにも気づくきっかけになることもあるんだ。
今日は、正しい自己分析の仕方を教えるよ!
面接対策において、自己分析は必須です。
自己分析をすることで、自己PRや志望動機のみならず、目指す教師像や理想の授業、様々な子どもへの指導など、ビジョンが明確になります。
ビジョンを明確にもって答えるあなたの回答には、必然的に一貫性が生まれ、説得力が増します。
そしてなにより、教採の面接において一番大切な”あなたの教員としてのイメージ”が面接官に伝わるようになります。
そうです。
教員採用試験が人物重視の採用となって以来、最も合格確率を上げる方法は、”あなたの教員としてのイメージ”を売り込むことなのです。
そのためのファーストステップが、自己分析ということになります。
それでは、自己分析の具体的な方法を見ていきましょう。
自己分析の仕方
自己分析が大切なのはわかったよ。
だったら早く、その仕方を教えてよ!
自己分析の手順は、全部で4つあるんだ。
順番に教えていくよ。
ステップ1:経歴を書き出す
まずは「経歴を書き出す」だよ。
大切なポイントは、”書くこと”だよ!
まずは、あなたの経歴を細かに書き出してみましょう。
思い出せるだけ幼い頃の記憶から書くのです。
〇幼稚園・保育園時代はどんなことをして遊んだか。
〇どんなことが好きだったか。嫌いだったか。
〇どんな先生がいたか。
〇家族はどのように接してくれたか。
次は小学校時代。
〇どんな友達がいたか。
〇どんな学校だったか。
〇記憶に残っている学年・クラスは?それはなぜ?
〇うれしかったことや苦労したこと、頑張ったことは?
〇好きな教科・嫌いな教科は?それはなぜ?
次は中学校、その次は高校、そして大学、最後に今、というふうに幼い頃から順に記憶を辿ってみましょう。
上記にある内容は、ほんの一部です。
ここでは、「学校」や「教師」に限った振り返りではありません。
「え?こんなことも?」というようなことも含め、とにかく時系列に沿ってたくさん書くのです。
具体的に教員を志したきっかけとなる出来事があれば、赤でしるしをしておくなど、後でわかるようにしておくのもいいですね。
ちなみに私が現役で教採を受けるときには、100以上の経歴を書き出しました!
ステップ2:ビジョンを書き出す
次は「ビジョンを書き出す」だよ。
ここもステップ1と同じで、”書くこと”がポイントさ!
次は、あなたの教員としての目指すビジョンを書き出します。
まずは、「どんな教師になりたいか」について、5年刻みで書き出しましょう。
5年目の私は、〇〇ができる先生になりたい。
10年目の私は、〇〇な先生になりたい。
15年目の私は、・・・
と書いていくのです。
もちろんできるだけ具体的に書けた方が良いですが、ここで意識すべきは「ステップアップ」の観点です。
5年目より10年目、10年目より15年目、15年目より・・・と着実にステップアップできているかを念頭に置いてイメージしてみましょう。
また、「生涯教師!」としてイメージする必要はありません。
転職や独立というビジョンがあってももちろん構いません。
ちなみに私の場合は、
- 5年目…学校の中心(軸)となる先生になって、授業や情報の発信をしたり、何らかの主任として企画・運営に携わる
- 10年目…教育実習生の指導や初任者担当を引き受け、若手教員の支援をする。
- 15年目…セミナーや勉強会を開き、教員の授業力や学級経営、生徒指導などの講師をする。
- 20年目…教員を退職し、教員のスキルアップに携わる会社を設立する。
などと書いていました。
余談ですが、実際に3年目以降、体育主任や道徳推進教師などの校務分掌を引き受けたり、6年目には教育実習生の指導教官を担当したりしました。
教採のために考えて書き出したキャリアプランが、着実に叶っています。
今改めて振り返ると、当時それほど自分の能力と将来性を冷静に分析し、考えられていた結果だと思っています。
そしてここでは、自分のキャリアプランだけでなく、子どもへの指導の方向性や目指す授業像を明確にするのもすごく大切です。
〇指導をする際に何を大切にするのか。
〇自分が関わった子どもたちは、どんなふうに育ってほしいのか。
〇どんな授業ができるようになりたいか。
〇あなたの授業での強みは何にしたいか。
なども明確にしておきましょう。
ステップ3:なぜ?を3回以上繰り返す
ビジョンを書き出したら、それについて自問するんだ。
ここで、”書き出した”ことが生かせるんだよ!
ステップ2でビジョンを書き出せましたか。
次に、ステップ3では、書き出したビジョンを深めるフェーズに入ります。
実はこのステップ3が一番重要です。
「なぜ?」「どうして?」と、あなたの思い描くビジョンをどんどん追及していきましょう。
【例】
〇全員が「学校が楽しい!」と言えるクラスを作りたい!
→どうして?
〇学校の楽しさをみんなに感じてほしいから!
→どうして?
〇自分が学校が大好きで、学校で出会った友達や先生からたくさんのことを学んだり、感じたりして人生が豊かになったから、今の子どもたちにもそうなってほしい。
→どうして?
〇たくさんの人の考えに出会うことで、選択肢が広がったり、広い視野を持つことができ、前向きに生きることができると思うから。
→どうして?
と、繰り返すのです。
最低でも3回以上は繰り返すようにしましょう。
また、途中で「どのように?」と質問を入れてみるのもよい工夫です。
なぜ、何度も「なぜ?」「どのように?」と問い続けるのでしょうか。
それは、自分の考えや思いの本質に迫るためです。
深いところまで自ら問い続け、本質を見つけ出す、可視化することで、一つ一つの回答に説得力が生まれるのはもちろん、他の回答との一貫性を感じさせることができるのです。
多くの人は、面接で予想される質問についての回答の準備はしますが、ここまで追求して自身について振り返ったり、ビジョンを明確にするといった準備はしません。
そして、「具体的に教えてください。」「他に何かありますか。」というような追質問を受けると、返答に困るのです。
ステップ3の作業を十分にしておくと、「具体的に教えてください。」「他に何かありますか。」というような追質問は、むしろありがたく感じます。
自分のことを深く話せる機会をいただけているのですから。
そういった点からも、このステップ3は、4つのステップの中でも最も重要なポイントです。
ぜひ、じっくり時間をかけてやってみてください。
ステップ4:経歴に当てはめる
いよいよ最終ステップまできたね。
ステップ3で掘り下げたビジョンを、ステップ1の経歴に当てはめて、起源を探るんだ!
ステップ4では、これまでの作業の総まとめです。
ステップ2で書き出し、ステップ3で深めた自分のあらゆるビジョンを、ステップ1書き出したご自身の経歴に当てはめるのです。
あなたのビジョンは、いつの、どのような経験や思いから生まれたのか。
そして、そのビジョンがより強くなったのはいつの、どの経験なのか。
あなたの人生が、教師になる方向へ走り出したターニングポイントを見つけましょう。
すると不思議なことに、
「先生になりたいと思いだしたのは、中学生の頃だと思っていたけど、実は7歳の時からだったのかもしれない。」
「今まで気づかなかったけど、小学校4年生のときから、こんな思いをもって先生のことを見ていたのかもしれない。」
と、今までは気がつかなかったようなことに気がつくはずです。
そこまでできて、初めて自己分析と言えるのです。
ここまで自分のことを知ることができれば、あとは、それを面接で予想される質問の回答として伝わる言葉を選んでいけば、準備はスムーズに進みます。
まとめ
今日は、教員採用試験の面接対策として必須の”自己分析”の仕方についてお話させていただきました。
ご紹介した方法は、実際に私が現役で教員採用試験を受ける際に実践していた自己分析です。
また、教採を受ける方への面接練習や対策支援をした時にも、この方法で一緒に自己分析をしたことがあります。
すると、自己分析をする前とした後では、面接をしたときの回答が見違えるほど変わり、とても分かりやすく自分の思いを伝えることができていました。
なにより、自信をもって回答されている姿が見られました。
自己分析なしに面接対策はできません。
自分のことは、自分が一番よくわかっているはずです。
しかし、正しい方法で自己分析をしなければ、「思い込み」や「勘違い」に自分自身が誤魔化されることがあります。
ぜひ、今回ご紹介した方法で、自己分析をじっくり行ってみてください。
ここで明確になったご自身の思いや考え、ビジョンは、面接だけでなく、今後の生き方や働き方にも大きく活きます。
時間と労力はかかりますが、やる価値は十二分にあると思います。
終わりに
私は現在、教員を志す方への支援をすることを主な活動として行っています。
2022年8月に個人事業を開業し、初月から50名を超える方と面接・模擬授業・場面指導対策などを行ってきました。
また、中には、今回ご紹介した自己分析をマンツーマンで対話を繰り返しながら一緒に行ってきた人もいます。
あなたの「先生になりたい!」という夢を全力で応援・サポートさせていただきたく思います。
一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
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